「株式の相続について」
お年寄りの方でも、株式をやっている方は、多いと思います。
ただ、株式をお持ちの方が亡くなって、相続が発生すると
かなり手続きに手間暇がかかります。
私は、出来ればある程度のご年齢になったら、株式を売却し
預貯金に振り込んだ方が良いと思っています。
相続人であるご家族が困ることが2つあります。
1つ目は、株価が下落し、すぐにでも売却したいのに手続きに時間がかかるため
売却できません。
例えば、コロナの問題で経済が落ち込み、株価が下落しているのに
相続手続きに3、4か月かかるので、株価の下落を見ているだけで
売却できません。
2つ目は、相続人であるご家族は、株式に興味がなく、また知識がないので
株式の取引を行う気がなく、すぐに現金として受け取りたいのに
株式でしか受け取れないのです。
相続人の方は、すぐに現金でもらえると思っている方が多いのですが
相続人の方が証券会社に株式の口座を新規で開設して、株式で相続分を受け取り
それから、売却したい方は、売るという方法になります。
そのため、お金はかかりませんが、面倒なことに必要書類を集め
時間をかけて口座を開設し、売却またはそのまま株式で保有することになります。
また、相続の場面以外でも、お年寄りの方が認知症になってしまった場合
正常な判断が出来ないため、株式の売買契約が出来ません。
そうすると、ご家族の方は、株価が下がっているのに、何の手続きも出来ず
そのままにするしかないのです。
そういう面でも、ある程度のご年齢になったら、株式の取引をおやめになる方が
よろしいと思います。